2014年 02月 18日
大雪被害、市側の自衛隊派遣要請を拒否した県 |
大雪被害にニュースは飛びついたと感じている。
防衛省のホームページには、災害派遣の手続きが掲載されている。
大っぴらに論じる事のできない状況に、自衛隊の身を守る意味もあろうか。
NHKが報道しないとのニュースも目に付く。
読売新聞の記事は、災害派遣を要請した埼玉県秩父市の要請が拒否されたとの事である。
拒否したのは、県の言う理由が、自衛隊から発せられたか、県独自の判断か、担当者には
理解できなかったと思う。
北国では、雪の降りしきる中で、強風にも関わらず、春の近い事を予見している。
気候に恵まれた地域が、除雪の用意もできず、翻弄される様は日本列島が天候気象に
様々な要素を内在させている事を顕示する次第である。災害に対応する体制は、反自衛隊の
地方に限って、厳格さを極めるようである。
災害派遣に応じる自衛隊員の処遇も、これまた、厳しい事に変化は見られない。
東京都知事選の争点の一つが、大災害に対応する首都の防衛体制であったはずだが、
都民の選択は、正しかったか,検証する域に達している。
大雪被害、市側の自衛隊派遣要請を拒否した県
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140217-OYT1T01287.htm?from=tw
記録的な大雪の被害が拡大する中、埼玉県秩父市が15日以降、自衛隊の派遣を要請するよう県に打診していたにもかかわらず、県が当初「除雪のための派遣要請はできない」と拒否していたことがわかった。
県は17日午後6時半になって自衛隊に派遣要請したが、地元からは、「対応が遅すぎる」「秩父を見捨てたのか」などの批判が相次いでいる。
防衛省によると、17日午後3時現在、自衛隊に派遣を要請したのは山梨、群馬、長野、静岡、東京、宮城の6都県。山梨県は最も早い15日午前11時20分に要請しており、群馬、長野両県も同日中に要請した。
秩父市の久喜邦康市長が電話で県側に自衛隊の派遣要請をしたのは15日午後5時20分頃。それ以降、市危機管理課の担当者らが「病気の人もいるの で何とかしてほしい」などと繰り返し依頼したが、県の担当者は「自衛隊と協議したところ、除雪だけを理由に要請するのは難しい」と受け入れなかったとい う。
6都県の多くは「人命救助のための除雪」を理由に派遣要請しており、防衛省は「一般論で言えば除雪が人命救助と密接である場合は要請できる」と説明している。
こうした県の対応に対し、秩父市民から批判が相次いでいる。同市の主婦(45)は「遅すぎる。もっと早く自衛隊が来てくれれば除雪もスムーズに進んだのではないか」と憤る。ある男性会社員(53)は「もっと早く来てくれないと意味がない」と怒り心頭だった。
秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の5市町は17日午後6時半、自衛隊の派遣を改めて文書で要請した。県はほぼ同時に自衛隊に派遣要請し たが、山梨県より約55時間も遅れたことになる。同課の担当者は「『助けてほしい』という声は秩父地域から届いていたが、救助に必要な要件を満たしていな かった」と話した。
また、県が大雪で孤立集落が出た場合の対策を想定していなかったことも判明した。県によると、東日本大震災を受けて2011年11月に地域防災計 画を改定し、帰宅困難者対策などを盛り込んだが、関係機関の対応については「一般災害時における予防対策計画に準じて整備」するとあるだけで、具体的な対 策は明記していないという。同課の担当者は「これほどの積雪はそもそも想定しておらず、大雪で孤立集落が出るとは思っていなかった」と釈明した。
(2014年2月18日07時32分 読売新聞)
防衛省のホームページには、災害派遣の手続きが掲載されている。
大っぴらに論じる事のできない状況に、自衛隊の身を守る意味もあろうか。
NHKが報道しないとのニュースも目に付く。
読売新聞の記事は、災害派遣を要請した埼玉県秩父市の要請が拒否されたとの事である。
拒否したのは、県の言う理由が、自衛隊から発せられたか、県独自の判断か、担当者には
理解できなかったと思う。
北国では、雪の降りしきる中で、強風にも関わらず、春の近い事を予見している。
気候に恵まれた地域が、除雪の用意もできず、翻弄される様は日本列島が天候気象に
様々な要素を内在させている事を顕示する次第である。災害に対応する体制は、反自衛隊の
地方に限って、厳格さを極めるようである。
災害派遣に応じる自衛隊員の処遇も、これまた、厳しい事に変化は見られない。
東京都知事選の争点の一つが、大災害に対応する首都の防衛体制であったはずだが、
都民の選択は、正しかったか,検証する域に達している。
大雪被害、市側の自衛隊派遣要請を拒否した県
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140217-OYT1T01287.htm?from=tw
記録的な大雪の被害が拡大する中、埼玉県秩父市が15日以降、自衛隊の派遣を要請するよう県に打診していたにもかかわらず、県が当初「除雪のための派遣要請はできない」と拒否していたことがわかった。
県は17日午後6時半になって自衛隊に派遣要請したが、地元からは、「対応が遅すぎる」「秩父を見捨てたのか」などの批判が相次いでいる。
防衛省によると、17日午後3時現在、自衛隊に派遣を要請したのは山梨、群馬、長野、静岡、東京、宮城の6都県。山梨県は最も早い15日午前11時20分に要請しており、群馬、長野両県も同日中に要請した。
秩父市の久喜邦康市長が電話で県側に自衛隊の派遣要請をしたのは15日午後5時20分頃。それ以降、市危機管理課の担当者らが「病気の人もいるの で何とかしてほしい」などと繰り返し依頼したが、県の担当者は「自衛隊と協議したところ、除雪だけを理由に要請するのは難しい」と受け入れなかったとい う。
6都県の多くは「人命救助のための除雪」を理由に派遣要請しており、防衛省は「一般論で言えば除雪が人命救助と密接である場合は要請できる」と説明している。
こうした県の対応に対し、秩父市民から批判が相次いでいる。同市の主婦(45)は「遅すぎる。もっと早く自衛隊が来てくれれば除雪もスムーズに進んだのではないか」と憤る。ある男性会社員(53)は「もっと早く来てくれないと意味がない」と怒り心頭だった。
秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の5市町は17日午後6時半、自衛隊の派遣を改めて文書で要請した。県はほぼ同時に自衛隊に派遣要請し たが、山梨県より約55時間も遅れたことになる。同課の担当者は「『助けてほしい』という声は秩父地域から届いていたが、救助に必要な要件を満たしていな かった」と話した。
また、県が大雪で孤立集落が出た場合の対策を想定していなかったことも判明した。県によると、東日本大震災を受けて2011年11月に地域防災計 画を改定し、帰宅困難者対策などを盛り込んだが、関係機関の対応については「一般災害時における予防対策計画に準じて整備」するとあるだけで、具体的な対 策は明記していないという。同課の担当者は「これほどの積雪はそもそも想定しておらず、大雪で孤立集落が出るとは思っていなかった」と釈明した。
(2014年2月18日07時32分 読売新聞)
by hinokawaz
| 2014-02-18 13:40
| 政治
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