海自いじめ自殺、隠蔽告発の海佐が証言 |
いじめと言う事件に対し、組織がどう向き合うかは組織の健全性を示す指標になる。
今回の記事は、アンケートの存在を、現役の(三佐)自衛官が告発したというものである。
海上自衛隊は懲戒を予定していると言うが、組織にとって名誉なものではない。
告発した自衛官の心情を思うと心が痛む次第である。
ブログには特定秘密保護法案に反対する立場から、記述するものが多い。
だが、隠蔽した文書(アンケート)は、せいぜい、取り扱い注意もしくは関係者以外閲覧禁止などで、
秘密上の段階は無いと言い得る。正当な開示を妨げた組織に正当な権限は有り得るであろうか?
裁判の過程で、開示に至っては、告発した自衛官に正当な根拠が存在すると判断する。
仲間として、同僚として、勤務していた若年自衛官の自殺と言う事件の持つ意味は重い。
海上自衛隊が、無理矢理、違法行為を犯した罪は大きい、告発者を処断する事態ではないであろう。
海自いじめ自殺、隠蔽告発の海佐が証言
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20131211-00000055-jnn-soci
海上自衛隊の男性隊員の自殺をめぐる裁判で、海自側が破棄したとしていたいじめに関するアンケートの存在を告発した現役海佐に対する証人尋問が東京高裁で行われ、海佐は「国側は1審から文書の存在を把握していた」と証言しました。
この裁判は、2004年に海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」に所属していた男性隊員(当時21)が自殺し、遺族が国や元上官に損害賠償を求めたものです。 1審はいじめがあったと認め、元上官らに440万円の賠償を命じましたが、その後、海自側が破棄したと主張していたいじめに関する乗組員のアンケートの存 在が明らかになり、遺族側が賠償の請求額を増額し、控訴していました。
11日の控訴審には、アンケートの存在を告発した現役の3等海佐が出廷し、「アンケートの存在は1審の段階から訴訟の担当部局や法務局も把握していた が、情報開示の担当者からは『破棄したことになっている』と言われた」と証言しました。その上で、「遺族が裁判に負けたら悔やみきれないと思った」と告発 の理由を述べました。
終了後、海佐は取材に応じました。
「違法行為を是正するのにこうまでもしなければならないのかと。今後、このようなことがあった場合、速やかに過ちを認めていただきたい」(出廷した3等海佐)
海上自衛隊は、アンケートの内容が記載された内部文書を持ち出したとして、海佐の懲戒処分を検討しています。(11日17:55)
最終更新:12月11日(水)20時20分